人生のステータス(1)HP 体力は何に使うのか

人生ゲームにおけるステータスの意味を解説していきます。

1回目はHP(ヒットポイント)です。

RPGにおいて、HPは生命力、体力を表します。戦闘において敵から攻撃を受けることで減り、0になるとゲームオーバー(死亡)します。でも、現実世界では商店街の知らない人から、直接打撃を受けることはなかなか考えられません。せいぜいマラソン大会で体力を使うことはあるかもしれませんが、死に至ることはないでしょう。

では人生におけるHPは、何を意味するのでしょうか?

それは、一定時間における、行動力の高さです。

体力がある人間は、そうでない人間に比べて、1時間、1日において多くの行動が取れます。

オタク気質の人間にとって、体力はさほど重要視しません。なぜなら体育会系のマッチョ達に学生時代、肩身の狭い思いをしてきたから。何より運動が苦手なことが多いからです。

 

しかし、ゲームにおける1ターン(行動順番の単位)あたりの行動力を無視できるオタクはいません。行動力を増やせるシステムのゲームであれば、まずはともあれ行動力をできるだけ増やす。それによって、他のキャラクターよりも多くの回数動けることが、攻略のキーポイントであることは間違いないからです。

親や先生達の言う、「運動しなさい」「体力をつけなさい」という言葉を鵜呑みにする必要はありません。

ただ、人生ゲームを攻略しようと向き合ったとき、体力=行動力であることに気づいたなら、私たちは体力をつけることに何らためらいを感じないでしょう。

(別の記事で説明しますが、人生ゲームのHPは、MP(マジックポイント、意志力)にも直結していきます。それほど重要なステータスです。)

体力をつけることは、人生ゲームの攻略上、かかせないものになっています。ガリガリやデブの私たちも、ゲームの攻略上、行動力を上げられるなら、標準体型を目指さざるを得ません。

人生ゲームをプレイする前に(プレイスタイルについて)

人生ゲームは、今や全世界で60億人がプレイしており、世界的に大人気のゲームです。

ゲーム運営時間は、人類史だけで1万年を超えており、後にも先にも類をみない情報量でいまだその最適解は見つかっておりません。

おのおの自由に(ほとんどの人は不自由も感じてますが)プレイしているのが、この人生ゲームです。

 

本サイト「人生ゲーム完全攻略マップ」では、他のプレイヤーのプレイスタイルを否定はしません。ただし、望ましいプレイスタイルはあるというのが、本サイトの姿勢です。

人生ゲームにおいて、望ましいプレイスタイルは何か。書き起こしてみます。

 

(1)不公平を受け入れる

「人生は公平ではない。それを受け入れよ。」とビルゲイツが言ったそうです。

人生ゲームのプレイヤーは、生まれる場所、家庭環境、自分の能力値、容姿をランダムに決められて、この世に生れ落ちます。当然、人より劣っている面も多いし、トッププレイヤーに比べれば自分ができないことの多さに絶望してしまうことも、不思議ではありません。

しかし、同時にハンディキャップがあったとしても、一回ゲームが始まると、別の人間に乗り替えることができないことは事実です。ゲームが始まっている以上、私たちにできることは、与えられた肉体でどこまでできるか試してみること、それ以外にありません。

おそらく成人になる最初の試練は、与えられた環境、与えられた個体で人生ゲームをプレイする気になるかどうかです。プレイを放棄して、いじけたまま生き続けることもできますが、それではいたずらに時間が経ち、状況が悪化するばかり。逆に、人生ゲームにきちんと取り組むと、案外自分にもできることが多いことに気づいていきます。受け入れましょう。

(2)自分のゲームに集中する

人生ゲームの目的を、自分がやりたいことの最大化、自分の幸せの最大化と置いたとき、最も役に立たないターンの使い方はなんでしょうか?

答えは、自分がやってもやらなくても、1ミリも変わらないことに、力を注ぎ込むことです。

例えば、自分と直接接点のない芸能人、経営者、政治家の批判ツイートを書きまくる(あなたの職業が、批判で食べている批評家なら話は別です)。直接、提言することなど一度もなく、連日居酒屋やバーで、いつもの仲間と会社批判、経営陣批判、上司の悪口をぐだぐだ言う。

そのようなことをしていても、家に帰った私たちは何も変わっていません。

自分自身のゲームをプレイするとは、変えられないことにタッチせず、変えられるところに注力することを指します。

たとえ、好きなスマホゲームをすることや本を読む趣味の時間であろうと、自分のゲームの幸福スコアを上げられるますし、英単語1つやニュース1記事を読むことであろうと、ステータスをわずかながら押し上げて、長期的には幸福につながるでしょう。

 

本サイトの記事は、上記2点のプレイスタイルを前提にしています。面白くない方は読まれずともかまいません。

私たちがより上手に人生ゲームをプレイできるように、攻略法を発信していきます。

人生の攻略法(5)納得して選択せよ

人生というゲームの攻略法、5つ目のコツは、「後悔しない判断基準を持て」です。

 

人生とRPGの違い(3)人生とRPGの違い(9)でも説明したように、人生においては選択肢が膨大で、かつ、一度選択したら、時間軸を元に戻してやり直すことはできない仕様になっています。後悔を呼び起こしやすい仕様に設計されているので、攻略上、いかに後悔しないで生きるかというのが一つの大事なポイントになります。

なぜなら、ご存じのとおり、脳のキャパシティが有限である以上、後悔していることは常に未解決問題として脳のメモリに溜まっており、使用可能な脳の容量を圧迫するからです。自分が100の力を持っていたとしても、後悔していることが溜まっていると、80、70しか使えなくなる。これを避けることが、長い人生では大切です。

 

さて、後悔しないためには、どうすればよいでしょうか。

 

その答えは、割り切りとマイルールを持つことです。

 

マイルールはわかりやすいでしょう。自分の価値基準を言葉として覚えておくことで、判断に迷ったときの指針ができます。「人の悪口は言わない。言うときは当人の前で言う。」「食事の時間は楽しむ。負の感情を持ち込まない。」「間食はしない。ただし外食時は例外。」などなど。守ることで自分の幸せを最大化できそうなものを決めるといいでしょう。

 

これらのマイルールは、言葉にするだけでも自分のことを知ることができ、役立ちます。自分の成長に応じて、ルールを更新していくことで、判断に迷うストレスはずっと減ります。

 

さて、割り切りについてですが、人生における割り切りとは、自分がコントロールできないものは放っておくことです。つまり、決まった結果に対してくよくよしないことでもあります。

過去に対して、我々は影響力を持ちません。変えられないことに時間を割くことほど、自分の幸せに役立たないことはありません。(ただし例外として、親しい友人、家族に向き合う時間は、それ自体が解であることがあるので状況によっては有意義であることを付け加えます。)

 

自分の判断基準をマイルールとして、意識しそれに従って生きていく。

過去について、苦悩することをやめる。

 

これによって、私たちは常にリセットされたような、さっぱりとした気持ちで毎日を生きていくことができます。

人生の攻略法(4)ステータスバーを表示せよ

人生ゲームの攻略法、4つ目のコツは、「目標を細かく計測可能にせよ」です。これをRPGの言葉で言えば、「ステータスバーを自作せよ」になります。

お気づきの人もいるかと思いますが、この攻略法は、特にやりたいことがない人にとっては意味がありません。攻略法(3)を参考にしてください。

 

人生とRPGの違い(7)人生とRPGの違い(8)で説明したように、人生ゲームは、タイムスパンが非常にながく成長の実感が得にくい、ステータスバーが非表示で、能力の成長を実感しにくい、というステータス確認において、致命的な欠陥を持っています。

世の中で優秀な人といわれる人は大抵、目標設定が細かく、進み具合の測り方を用意していて、ブレることなく目標に進める準備が人が多いです。人生ゲームのプレイヤーのほとんどの場合、本人の能力が足りないことはほぼなく、どちらかと言えば、モチベーションをなくすことや、期限設定に無理があったという場合が、挫折する理由のほとんどです。

シンプルで期限が考慮された目標を、シンプルな習慣で追いかけていけば、目標達成の確率は、飛躍的に向上します。

 

人生ゲームにおいて、ステータスバーの代わりを自作する場合、目標達成サイクルは次のようになります。

(1)やりたいことの明文化

英語であれば、「TOEIC800点以上で給料が○○円上がるから」「仕事上で外国人に道誘導をするから」など、目的をはっきりさせます。「教養のため」は最悪の理由で、「今日常生活に困っているから」がベストの理由です。必要性を感じない理由は私たちは達成しようとはしません。

(2)必要最小能力の定義

「仕事上で外国人に道案内をするから」という理由で、英語を学習する場合、英文法を網羅的に覚える必要はありません。どちらかと言えば、役に立つのは、「まっすぐ行って左」「トイレは、3階」などの頻出フレーズを丸暗記して、相手に通じるレベルの発音で発生することでしょう。間違っても、高校英文法を網羅する必要はありません。必要な分だけ、最短で身に着けることが大事です。取り組むべきかどうか判断に迷う場合には、使用頻度が高いか否かで決めていいでしょう。

(3)1日単位の作業量に分解

目標達成に向けて継続的に何をしたことのない人であれば、そもそも「目標達成能力Lv.0」からのスタートであることを自覚したほうがいいでしょう。つまり、現時点のわたしたちは「3か月以上にわたる中長期の目標を立て、達成する能力はない」「自分が1日・1週間・1か月でどのくらい目標達成に時間を割けるか、実際のところ把握していない」「どのようなイベントが起きると目標達成を放棄したくなるか知らない、対策法も考えていない」。これがスタート地点です。そのため、初心者の我々は、まず今日「英単語を5つ覚える」と一日の目標を決めて、1週間継続できたら、それを当分の目標とする手法を取ると挫折を回避できるでしょう。

(4)ペース確認

ここまで、目標達成の期限を設定していませんでした。というのは、目標達成レベルが低レベルの人がやりがちな失敗は、ほとんどが身の程知らずな目標・期限設定だからです。自分のペースが計画通りでなくなった途端に、目標に向き合うこと自体に強いストレスを感じて、止めてしまいます。目標の期限を決めるのは、1週間程度継続できた行動の延長線上に計算すると良いでしょう。大事なポイントは、毎日リセット感覚を持つことです。1日忘れてしまっても、取り返す必要はありません。常に、今日1日やるはずだった分だけに取り組めばいいのです。長い目で進み続けていること、その一点だけで、自分を肯定してよいのです。

 

RPGのステータスバーには、様々な意味づけがありましたが、今回の手法は、それぞれ次のように該当しています。

  • 重要な能力のピックアップ→ (2)必要最小能力の定義
  • 能力の強さを数値化→ (4)ペース確認/(2)必要最小能力の定義
  • 行動と能力の強化関係の明示→ (1)やりたいことの明文化

さあ、やりたいことを見つけたら、ここに戻ってきて、参考にしてみてください。

人生の攻略法(3)湧き上がる好奇心を抑えるな

人生ゲームの攻略法、3つ目のポイントは、「心の内側の声に従い、好奇心を抑えるな」です。

 

そもそも、人生とRPGの違い(6)にて見てきたように、人生には決まったシナリオは用意されていません。生きるためには、労働市場ゲームに参加してお金を稼ぐ必要がありますが、これは人生ゲームの複数のメインゲームの一部に過ぎません。

人生は、自分で目的地を決めない限り、始まりの町から進まないRPGなのです。

つまり、物心がつき成人したならば、人生ゲームのコントローラーを自分でしっかり握り、やりたいことを設定していくことで、ゲームのシナリオを前に進めることが初めてできます。そして、シナリオの進行感こそが、充実感であり、毎日少しずつ進んでいるという感覚が、人間に希望を与えます。

 

そんなことはわかっている。やりたいことは特にないんだよ。という人へ、その答えが、「好奇心を抑えるな」です。

 

私たちは、社会に適応する上で、「身の程をわきまえる」「空気を読む」ことを徹底的に教育されてきました。学校の中のスクールカーストや、会社の中の年功序列がそのわかりやすい例です。この教育の過程で、自分のやりたいことを考える上でも、「今の自分にできそうかどうか」「今の自分の立場の人間にふさわしいことかどうか」を、無意識的に考えるようになっています。(わかる人がいればですが、HUNTER×HUNTERのキルアが、頭に思考を制限するくさびを打ち込まれている状態と思ってください。)

この長年の意識制限によって、現実の自分の延長に、やりたいことを見つけることがとても難しくなっています。

 

本来は、やりたいことなんていうものは、自分の個人的な目標で、人にとやかく言われる筋合いはないものですから、どのような内容でも本人が望めさえすればよいはずです。長澤まさみと付き合いたい、会社に雇われずに十分な収入と自由を得たい、海外のリゾート地で楽して暮らしたい、あのゲームの新しいバージョンを作りたい、なんでもよいはずです。

荒唐無稽に思われる目標でも、目標が決まりさえすれば、達成のための手段はいくらでも出てきます。芸能人と付き合いたいならば、大手テレビ会社は無理でも、制作会社や雑誌のカメラマンや、モデル事務所など、接点のある会社に入ることを目指す。あるいは、よく芸能人が現れるスポットに通うことでもいいでしょう。最近話題のAbemaTVとかは、たぶん芸能人と2人3脚で作っている感がありますから、仲良くなりかもしれないですし。

 

重要な点は、100%目標を達成できるかどうか、という点ではありません。そもそも人生ゲームの仕様では、どんな確かなことも100%は起こり得ない仕様になっています。重要な点は、自分で立てた目標に、自分の描いたシナリオで、前に進んでいる感覚を掴むこと。これこそが、この人生ゲームの醍醐味です。

 

人生の攻略法(3)好奇心を抑えるな、とは、少しでも興味を持ったこと、やってみたいなと思ったことを、即座に俺にはできないと否定せず、大事にすることです。

公言しない限り、誰にもバカにされることはありません。しかし、私たちの人生ゲームの中では、確かにサブシナリオとして、やりたいことの達成への道が開かれるのです。

人生の攻略法(2)ルールの前提を疑え

人生ゲームの攻略法、第二回は、「ルールの前提を疑い、変化に早く対応せよ」です。

 

人生とRPGの違い(4)にて、ロールプレイングゲーム(RPG)では、プレイ中ずっとルールが変わらないことに対し、実際の人生ではルールは常に変化するものであることを説明しました。

例えば、80年代にはあった正解が、現在の日本では通用しなくなってきました。

大企業に入れば、安泰といわれていた時代が、シャープは鴻海に買収され、大手電機メーカー全8社を合わせても、韓国のサムスン一社に勝てない売上になっています。これは、バブル崩壊前まで、目標とすべき製造業のアメリカがいたのに対して、目標を達成した後、お手本がなくなったためです。

だから、旧ルールの正解だった年功序列も、終身雇用も揺れ動いています。

 

この記事で言いたいことは、ルールが変わったからベンチャーや中小企業に行け、という単純なことではありません。そもそも、高度経済成長期のお手本がある20年間というのが、歴史上稀に見る幸運な時代だったのです。

常に、新しい技術が実用化され、そのたびに古い技術で生きている会社の人達の生活を脅かすことになります。

ただ、新しいものが出てきてから、実際に我々の生活に影響が出るまでは、少し時間の猶予があるので、早めに情報をつかみ、自分や自分の勤める会社への影響を考えておくことが、備えていない人に比べて、私たちの生活を楽にできる、そういいたいのです。

 

ルールの変化のきざしは、どうすれば気づけるか。

振り返ってみてほしいのですが、Mixiが出てきたとき、iPhoneが出てきたとき、Lineが出てきたとき、どのような反応を示したでしょうか。いち早く、サービスを試せることに越したことはないですが、じわじわと周りの人が使い始めるときがあったと思います。「使い心地を聞く」、「悪くなさそうなら試してみる」で十分だと思います。

 

その手触りが、一歩変化のきざしを掴むことだからです。

 

人生の攻略法(1)勝てるゲームに参加するが9割

人生ゲームの攻略法について、説明していきます。

第一回は、「メタゲームを制するものが、人生ゲームを制する」。

 

人生ゲームとRPGの違い(1)にて、RPGが一つのゲームを主に遊ぶものであるのに対し、人生ゲームはさらに人生ゲームの中で、いくつものメインゲームを選んで、同時に遊ぶゲームであることを説明しました。

この説明は、前提になるので、未読の人は先に読んでおくことをおすすめします。

 

人生ゲームの攻略のコツは、参加するゲームを選ぶこと。もっというと、自分が勝てるゲームに参加すること。これに尽きます。

例えば、就職活動。話していて面白いしガッツがあるけれど低学歴の人は、リクナビを筆頭にした求人情報サービスを利用した就職活動ゲームへの参加は、得ではありません。人事が大量の応募をさばく必要のあり、学歴などのラベルで足切りをする必要があるからです。

逆にこのような人は、サービス業の会社が集まって開いている面接を兼ねた説明会に参加すると、内定を得やすいでしょう。対面であれば、「話していて面白いしガッツがある」というキャラクターを伝えることができるからです。

 

このように、プレイヤーの能力は同じであっても、どのゲームに参加するかによって、結果は変わってきますし、勝率がかわってきます。

 

私たち人生ゲームプレイヤーが、人生を上手に攻略するには、まず第一にこのゲームは勝ちやすいゲームか?と自問自答することです。もっと自分にとって勝ちやすいゲームが、横にあるのであれば、それに参加して勝つこと。ゲーム内の競争やテクニックや様々なことを考える前に、そもそもこれは勝てるゲームか?勝てないゲームなら、どのゲームなら勝てるか?を考えること。

それが、人生の攻略法の第一のポイントです。

 

 

【人生攻略法】RPGとの違いから見える人生ゲーム攻略のヒント

私たちが生きているこの世界。これも大きく捉えれば、自分をプレイヤーにしたロールプレイングゲームを遊んでいると言えるでしょう。

でも毎日は同じような日常の繰り返しでつまらない。ゲームでは、どんどん面白いことが起きるのに。そう思いませんか?

どんな点が違うから、RPGは面白いのに、リアルの人生ゲームは面白くないのでしょうか?その違いが分かれば、もっともっと自分の人生を楽しめるはずです。さあ、違いを見ていきましょう。

 

 

RPG VS 人生ゲーム システムの違い9点 ※番号をクリックすると説明へ飛びます。

(1)ゲーム数: 一つを任意進行 vs 複数の同時進行

人生ゲームでは、複数のゲームを同じ主人公でプレイする必要があります。何層にもなっているゲームの構造を頭に置きながら、行動する必要があります。また、人生ゲームの中には、大量のゲームがあるので、自分が勝ちやすいゲームを選ぶことができます(ゲームの外のゲーム→メタゲーム)。何に取り組むかを選んだ時点で、ゲームの勝敗確率が大きく変わっています。

例えば、お年寄りはスポーツで勝ち上がることは難しいですが、にらめっこであれば表情が乏しい分、若い人に有利でしょう。また、同じお年寄りであっても、男性と女性では感情表現が苦手な分、男性の方が有利でしょう。逆に若い女性は、にらめっこ選手権に出る時点で、大きなハンデを背負っていることになります。勝つべくして、プレイするゲームを選ぶ。これが人生ゲームの要点です。

(2)プレイヤー数: 自分一人のみ vs 60億人

人生ゲームでは、自分以外もみなプレイヤーです。これが色んな感情やドラマを生む源泉にもなっています。人間の基礎能力に数十倍の違いはないので、人と同じ土俵にたって競うことは消耗戦であり、得策ではありません。人より楽に楽しく生きるためには、人より楽にできることを磨いて、優位に競争できる力を磨くといいでしょう。それは、自分の労力に対して相手にすごく喜んでもらえることです。人生の初期ステージでは、この能力(の手がかり)をつかむために奔走する必要があります。

(3)ボリューム: シナリオ一つ分 vs 地球大

人生ゲームのシナリオは、未定で組み合わせは膨大なものです。規定のレールがないということは、しっかりコントローラーを握って、選択肢を選ぶ必要があります。しかし世の中の膨大な選択肢は、人間の頭では最適解を出すことができません。不確実な情報の中で、いかに納得感を持って、選択肢を選べるかが、人生をプレイするコツです。

(4)ルール: 固定 vs 常に変わる

人生ゲームのルールは、常に暫定ルールです。不変のルールなどありません。今得ている利益を維持したいだけであっても、もっと得をしたいと思うにしても、身の回りの変化に敏感になり、ルールの変化に対応し続ける必要があります。今のままで満足だから動かない、というのは結構ですが、もっと欲しい周りの人たちは動き続けているので、相対的に得られる価値が必ず減ってしまうのです。

(5)初期設定、難易度: 主人公、調整済み vs ランダム、未調整

人生ゲームは、配られた手札でしかプレイできないゲームです。他人の持ち札は興味深いですが、自分はプレイできないルールです。そして自分に起きるイベントもランダム過ぎますが、これも仕様です。できることはただ一つ、ルールを把握して、自分のプレイに集中することです。

(6)目標、シナリオ、進行ガイド: 有り vs 無し

人生ゲームでは、シナリオライターがいません。目標やゴール、その目印がないということは、自分の目的がなければ、人生ゲームのシナリオは動かないことを意味しています。シナリオライターが一所懸命考えて、RPGのシナリオができるわけですから、あせる必要はありません。心に引っかかるものをかき集めて、自分のシナリオを少しずつ考えていく必要があります。また、好奇心を抑え込むことは、人生ゲームにおいては、ストーリー進行上マイナスの行動になります。

(7)平均プレイ時間: 10時間 vs 80年

人生ゲームのタイムスパンは、1ゲームあたりの時間が非常に長いものです。冗長で変化が実感しにくく、初期設定ではフィードバックもなかなか返ってきません。コマンド一つで日々の勉強が終了するのであれば、EXILEもみんな東大生のはずです。進行を小刻みに把握できるようにする、スピードを上げるための行動が、ゲームを楽しくするコツです。

(8)ステータス、スキル: 表示 vs 非表示

人生ゲームでは、ステータスバーが非表示のため、能力の確認ができません。テンポの悪さと相まって、成長が実感しにくい非常にストレスのたまる設計になっています。まずは、この仕様を把握しておくことが無駄なストレスを感じないための一歩目でしょう。取り組んでいることは、計測可能な数値になるべく落とし込むことが、プレイ時のストレスを軽減します。

(9)セーブ、ゲームオーバー: 可能、やり直せる vs 不可、やり直せない

人生ゲームは、途中からやり直すことができません。非常にプレッシャーがかかるので、思い切ったプレイができず、この仕様がつまらなさを倍増させています。スティーブ・ジョブズは、今日一日の予定を見て、今日が人生の最後の日でも、この予定をやるだろうか、と自問自答したたそうです。私たちも同様の判断基準で、納得感を増していくことができます。「今時点でベストの選択だろうか?」という質問を自分にすればよいのです。

 

人生ゲームとRPGのシステム面の違いについて、見てきました。

単純に見ても、あらゆる面で人生ゲームは、難しくできています。世の中でこれほど世界観が深いにも関わらず、難しいゲームは人生ゲームを除いて、ほかにないでしょう。

 

違いから見えてきた、ヒントをまとめると次のようになります。

  1. ゲームではなく、メタゲームをプレイせよ
  2. 変化のきざしに対応せよ
  3. 好奇心を発揮せよ
  4. 目標を細かく計測可能にせよ
  5. 納得して選択せよ

 

1.ゲームではなく、メタゲームをプレイせよ

人生ゲームは、メインゲームが複数あるゲームです。どのゲームを遊ぶかを選んだ時点で、ゲームのルールによって勝ち負けの確率は大きく変わってしまいます。勝つべくして勝つ。勝ちやすいゲームを選ぶ(メタゲーム)ことを、強く意識しましょう。

2.変化のきざしに対応せよ

人生ゲームは、ルールが常に変わる唯一のゲームです。今の結果は、今のルールに適応した結果です。ルールが変われば、結果も変わります。身の回りの変化に敏感になり、少なくとも今やっていることにどう影響しそうかは、考えておきましょう。

3.好奇心を発揮せよ

人生ゲームは、シナリオを自分で書くゲームです。私たちが自分で楽しいと思うシナリオを思い描いて、その実現に進んでこそ、ゲームを進めることができます。(ただ楽したいというのも、立派なシナリオの目標です。)義務の日々でも、すきまを見つけては自分のコントローラーを握って、楽しそうだと思うことをやってみましょう。

4.目標を細かく計測可能にせよ

人生ゲームは、ステータスが隠されています。前に進んでいるかどうかがわかりづらいと、非常にストレスを感じるので、自分なりにステータスを計測可能にした方がよいでしょう。同時に、目標を細かく刻み、小さい達成感を積み上げられるようにすると、GOOD!!です。

5.納得して選択せよ

人生ゲームは、死というゲームオーバーへ一方通行です。一度動いたら、元に戻ることはありません。そのため、選べたはずの架空の選択肢をどう割り切るかが、プレイの満足度につながります。割り切る方法は、ただ一つ、「その時点では、その選択肢がベストだった」と思うことです。

 

誰もがプレイしている人生ゲーム、80年間もやるなら楽しく遊びたいものです。

気になるところだけ取り入れて、より快適にプレイしてください。

人生とRPGの違い(9)セーブの可否

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(9)セーブ、ゲームオーバー: 可能、やり直せる vs 不可、やり直せない

RPGと人生ゲームの違い、最後はやりなおすことができるか否かです。

RPGではセーブができます。要所要所でセーブをして、強い敵に倒されたとしても、直前からやり直すことができる。失うものを最小にして、次はうまくいくように試行錯誤できる。

人生ゲームではこうはいきません。まず、ノーセーブです。リアルタイムでノーセーブのゲームという時点で、市販ゲームには類を見ない難易度に仕上がっています。そして、セーブができないということは、一つ一つの行動が決定的で、時間も含めて元に戻すことはできない、ということです。

 

さらに、RPGのゲームオーバーと、人生のゲームオーバーは意味が違います。前者は、セーブ地点に戻って、やり直せばよいだけですが、後者は失ったものはワンボタンでは返ってきません。また、費やした時間を戻すこともできなくなっています。

 

そのため、セーブができるかできないかという機能の違いは、単に機能の差以上の違いがあります。それは、プレイ時のプレイヤーの心理的な負担です。心のどこかにやり直せるという安心感があるかどうか。

例えば、人生ゲームの場合にはやり直しが効かないために、ここ一番のチャンスを迎えたときに、失敗のリスクを想定しやすくなっています。

 

時間軸が一方通行な人生ゲーム、と時間軸を戻すことができるRPG。

このような違いがある人生ゲームでは、選択の納得感が非常に重要になります。なにせ、それぞれの判断は一度しかできないのですから、行動の判断基準としては、今時点でベストの選択肢かどうかです。この基準で選択した場合には、行動の結果が失敗だったとしても、あの時点ではこうするしかなかったと、受け止めることができるでしょう。そして、後悔にあてたかもしれない頭のリソースを、次の選択のためにあてることができるのです。

人生とRPGの違い(8)ステータスの表示

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(8)ステータス、スキル: 表示 vs 非表示

RPGにおいて、能力はとても大事です。ドラクエのステータスバーを見ると、ゲームオーバーに直結するHP(ヒットポイント)、敵を倒すための攻撃力などが表示されています。そして、このステータスを見れば、ゲームの基本的なシステムが、敵を倒して能力を上げ、さらに強い敵を倒せるようになっていく、というものであり、そのために必要な力が何か、気づけるようになっています。

一方で、人生ゲームの能力はどのようになっているかというと、ものすごく多種多様な能力が想定されますが、何の能力を上げればよいかは明示されていません。また、コップで水を飲むとき、何の筋肉が動いているかわからないように、本人もどの行動で何の能力を使っているか、無自覚なことがほとんどです。さらに、経験値を積んでも、どの能力がいくつ上がったかは、はっきりとはわからない仕様になっています。

 

この違いは単純に、ゲームプレイ時に、画面にステータスバーが表示されているか否か、という点になります。

 

非常に地味な表示ですが、RPGにおいてステータスバーは、

  • 重要な能力のピックアップ
  • 能力の強さを数値化
  • 行動と能力の強化関係の明示

と非常に重要な役割を担っています。

 

もし、現実世界にステータスバーが導入されれば、スポーツに限らずあらゆる分野で、記録が恐ろしく伸びていくでしょう。トレーニングの効果が数値ですぐにわかる。効果的なトレーニングがすぐにわかるようになるので。

プロスポーツでよく言われる科学的アプローチとは、RPGにおけるステータスバーの3つの役割を、人生ゲームに再現しようという試みなのですね。

 

ここまでで人生ゲームにおいて、ステータスバーがないことは、ゲームの難易度をさらに上げていることがわかりました。この点から何を改善すれば、この人生ゲームの難易度を下げることができるでしょうか。

 

まず、大事な能力のピックアップです。人生ゲームには、多種多様なメインゲームがあるので、今プレイしていないゲーム(例えば、ダイエット)に効果的な行動は、今プレイしているゲーム(例えば、テスト勉強)には逆効果であることも、しばしばだからです。ここに無自覚であると、世間的に良いされることをたくさんやっているのに、どの分野でも中途半端になってしまいかねません。

逆に言えば、人生ゲームの中で、今プレイしているゲームに集中し、重点的に伸ばすべき能力に集中することで、他のプレイヤーとは次元の違う結果を出すことも考えられるわけです。