【人生攻略法】RPGとの違いから見える人生ゲーム攻略のヒント

私たちが生きているこの世界。これも大きく捉えれば、自分をプレイヤーにしたロールプレイングゲームを遊んでいると言えるでしょう。

でも毎日は同じような日常の繰り返しでつまらない。ゲームでは、どんどん面白いことが起きるのに。そう思いませんか?

どんな点が違うから、RPGは面白いのに、リアルの人生ゲームは面白くないのでしょうか?その違いが分かれば、もっともっと自分の人生を楽しめるはずです。さあ、違いを見ていきましょう。

 

 

RPG VS 人生ゲーム システムの違い9点 ※番号をクリックすると説明へ飛びます。

(1)ゲーム数: 一つを任意進行 vs 複数の同時進行

人生ゲームでは、複数のゲームを同じ主人公でプレイする必要があります。何層にもなっているゲームの構造を頭に置きながら、行動する必要があります。また、人生ゲームの中には、大量のゲームがあるので、自分が勝ちやすいゲームを選ぶことができます(ゲームの外のゲーム→メタゲーム)。何に取り組むかを選んだ時点で、ゲームの勝敗確率が大きく変わっています。

例えば、お年寄りはスポーツで勝ち上がることは難しいですが、にらめっこであれば若い人に有利でしょう。また、同じお年寄りであっても、男性と女性では男性の方が有利でしょう。逆に若い女性は、にらめっこ選手権に出る時点で、大きなハンデを背負っていることになります。勝つべくして、プレイするゲームを選ぶ。これが人生ゲームの要点です。

(2)プレイヤー数: 自分一人のみ vs 60億人

人生ゲームでは、自分以外もみなプレイヤーです。これが色んな感情やドラマを生む源泉にもなっています。人間の基礎能力に数十倍の違いはないので、人と同じ土俵になって競うことは消耗戦であり、得策ではありません。人より楽に楽しく生きるためには、人より楽にできることを磨いて、優位に競争できる力を磨くといいでしょう。それは、自分の労力に対して相手にすごく喜んでもらえることです。人生の初期ステージでは、この能力(の手がかり)をつかむために奔走する必要があります。

(3)ボリューム: シナリオ一つ分 vs 地球大

人生ゲームのシナリオは、未定で組み合わせは膨大なものです。規定のレールがないということは、しっかりコントローラーを握って、選択肢を選ぶ必要があります。しかし世の中の膨大な選択肢は、人間の頭では最適解を出すことができません。不確実な情報の中で、いかに納得感を持って、選択肢を選べるかが、人生をプレイするコツです。

(4)ルール: 固定 vs 常に変わる

人生ゲームのルールは、常に暫定ルールです。不変のルールなどありません。今得ている利益を維持したいだけであっても、もっと得をしたいと思うにしても、身の回りの変化に敏感になり、ルールの変化に対応し続ける必要があります。今のままで満足だから動かない、というのは結構ですが、もっと欲しい周りの人たちは動き続けているので、相対的に得られる価値が必ず減ってしまうのです。

(5)初期設定、難易度: 主人公、調整済み vs ランダム、未調整

人生ゲームは、配られた手札でしかプレイできないゲームです。他人の持ち札は興味深いですが、自分はプレイできないルールです。そして自分に起きるイベントもランダム過ぎますが、これも仕様です。できることはただ一つ、ルールを受け入れて、自分のプレイに集中することです。

(6)目標、シナリオ、進行ガイド: 有り vs 無し

人生ゲームでは、シナリオライターがいません。目標やゴール、その目印がないということは、自分の目的がなければ、人生ゲームのシナリオは動かないことを意味しています。シナリオライターが一所懸命考えて、RPGのシナリオができるわけですから、あせる必要はありません。心に引っかかるものをかき集めて、自分のシナリオを少しずつ考えていく必要があります。また、好奇心を抑え込むことは、人生ゲームにおいては、ストーリー進行上マイナスの行動になります。

(7)平均プレイ時間: 10時間 vs 80年

人生ゲームのタイムスパンは、1ゲームあたりの時間が非常に長いものです。冗長で変化が実感しにくく、初期設定ではフィードバックもなかなか返ってきません。コマンド一つで日々の勉強が終了するのであれば、EXILEもみんな東大生のはずです。進行を小刻みに把握できるようにする、スピードを上げるための行動が、ゲームを楽しくするコツです。

(8)ステータス、スキル: 表示 vs 非表示

人生ゲームでは、ステータスが非表示で能力の確認ができません。テンポの悪さと相まって、成長が実感しにくい非常にストレスのたまる設計になっています。まずは、この仕様を把握しておくことが無駄なストレスを感じないための一歩目でしょう。取り組んでいることは、計測可能な数値になるべく落とし込むことが、プレイ時のストレスを軽減します。

(9)セーブ、ゲームオーバー: 可能、やり直せる vs 不可、やり直せない

人生ゲームは、途中からやり直すことができません。非常にプレッシャーがかかるので、思い切ったプレイができず、この仕様がつまらなさを倍増させています。スティーブ・ジョブズは、今日一日の予定を見て、今日が人生の最後の日でも、この予定をやるだろうか、と自問自答したたそうです。私たちも同様の判断基準で、納得感を増していくことができます。「今時点でベストの選択だろうか?」という質問を自分にすればよいのです。

 

人生ゲームとRPGのシステム面の違いについて、見てきました。

単純に見ても、あらゆる面で人生ゲームは、難しくできています。世の中でこれほど世界観が深いにも関わらず、難しいゲームは人生ゲームを除いて、ほかにないでしょう。

 

違いから見えてきた、ヒントをまとめると次のようになります。

  1. ゲームではなく、メタゲームをプレイせよ
  2. 変化のきざしに対応せよ
  3. 好奇心を発揮せよ
  4. 目標を細かく計測可能にせよ
  5. 納得して選択せよ

 

1.ゲームではなく、メタゲームをプレイせよ

人生ゲームは、メインゲームが複数あるゲームです。どのゲームを遊ぶかを選んだ時点で、ゲームのルールによって勝ち負けの確率は大きく変わってしまいます。勝つべくして勝つ。勝ちやすいゲームを選ぶ(メタゲーム)ことを、強く意識しましょう。

2.変化のきざしに対応せよ

人生ゲームは、ルールが常に変わる唯一のゲームです。今の結果は、今のルールに適応した結果です。ルールが変われば、結果も変わります。身の回りの変化に敏感になり、少なくとも今やっていることにどう影響しそうかは、考えておきましょう。

3.好奇心を発揮せよ

人生ゲームは、シナリオを自分で書くゲームです。私たちが自分で楽しいと思うシナリオを思い描いて、その実現に進んでこそ、ゲームを進めることができます。(ただ楽したいというのも、立派なシナリオの目標です。)義務の日々でも、すきまを見つけては自分のコントローラーを握って、楽しそうだと思うことをやってみましょう。

4.目標を細かく計測可能にせよ

人生ゲームは、ステータスが隠されています。前に進んでいるかどうかがわかりづらいと、非常にストレスを感じるので、自分なりにステータスを計測可能にした方がよいでしょう。同時に、目標を細かく刻み、小さい達成感を積み上げられるようにすると、GOOD!!です。

5.納得して選択せよ

人生ゲームは、ゲームオーバーへ一方通行です。一度動いたら、元に戻ることはありません。そのため、選べたはずの架空の選択肢をどう割り切るかが、プレイの満足度につながります。割り切る方法は、ただ一つ、その時点では、その選択肢がベストだった、と思うことです。

 

誰もがプレイしている人生ゲーム、80年間もやるなら楽しく遊びたいものです。

気になるところだけ取り入れて、より快適にプレイしてください。

人生とRPGの違い(9)セーブの可否

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(9)セーブ、ゲームオーバー: 可能、やり直せる vs 不可、やり直せない

RPGと人生ゲームの違い、最後はやりなおすことができるか否かです。

RPGではセーブができます。要所要所でセーブをして、強い敵に倒されたとしても、直前からやり直すことができる。失うものを最小にして、次はうまくいくように試行錯誤できる。

人生ゲームではこうはいきません。まず、ノーセーブです。リアルタイムでノーセーブのゲームという時点で、市販ゲームには類を見ない難易度に仕上がっています。そして、セーブができないということは、一つ一つの行動が決定的で、時間も含めて元に戻すことはできない、ということです。

 

さらに、RPGのゲームオーバーと、人生のゲームオーバーは意味が違います。前者は、セーブ地点に戻って、やり直せばよいだけですが、後者は失ったものはワンボタンでは返ってきません。また、費やした時間を戻すこともできなくなっています。

 

そのため、セーブができるかできないかという機能の違いは、単に機能の差以上の違いがあります。それは、プレイ時のプレイヤーの心理的な負担です。心のどこかにやり直せるという安心感があるかどうか。

例えば、人生ゲームの場合にはやり直しが効かないために、ここ一番のチャンスを迎えたときに、失敗のリスクを想定しやすくなっています。

 

時間軸が一方通行な人生ゲーム、と時間軸を戻すことができるRPG。

このような違いがある人生ゲームでは、選択の納得感が非常に重要になります。なにせ、それぞれの判断は一度しかできないのですから、行動の判断基準としては、今時点でベストの選択肢かどうかです。この基準で選択した場合には、行動の結果が失敗だったとしても、あの時点ではこうするしかなかったと、受け止めることができるでしょう。そして、後悔にあてたかもしれない頭のリソースを、次の選択のためにあてることができるのです。

人生とRPGの違い(8)ステータスの表示

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(8)ステータス、スキル: 表示 vs 非表示

RPGにおいて、能力はとても大事です。ドラクエのステータスバーを見ると、ゲームオーバーに直結するHP(ヒットポイント)、敵を倒すための攻撃力などが表示されています。そして、このステータスを見れば、ゲームの基本的なシステムが、敵を倒して能力を上げ、さらに強い敵を倒せるようになっていく、というものであり、そのために必要な力が何か、気づけるようになっています。

一方で、人生ゲームの能力はどのようになっているかというと、ものすごく多種多様な能力が想定されますが、何の能力を上げればよいかは明示されていません。また、コップで水を飲むとき、何の筋肉が動いているかわからないように、本人もどの行動で何の能力を使っているか、無自覚なことがほとんどです。さらに、経験値を積んでも、どの能力がいくつ上がったかは、はっきりとはわからない仕様になっています。

 

この違いは単純に、ゲームプレイ時に、画面にステータスバーが表示されているか否か、という点になります。

 

非常に地味な表示ですが、RPGにおいてステータスバーは、

  • 重要な能力のピックアップ
  • 能力の強さを数値化
  • 行動と能力の強化関係の明示

と非常に重要な役割を担っています。

 

もし、現実世界にステータスバーが導入されれば、スポーツに限らずあらゆる分野で、記録が恐ろしく伸びていくでしょう。トレーニングの効果が数値ですぐにわかる。効果的なトレーニングがすぐにわかるようになるので。

プロスポーツでよく言われる科学的アプローチとは、RPGにおけるステータスバーの3つの役割を、人生ゲームに再現しようという試みなのですね。

 

ここまでで人生ゲームにおいて、ステータスバーがないことは、ゲームの難易度をさらに上げていることがわかりました。この点から何を改善すれば、この人生ゲームの難易度を下げることができるでしょうか。

 

まず、大事な能力のピックアップです。人生ゲームには、多種多様なメインゲームがあるので、今プレイしていないゲーム(例えば、ダイエット)に効果的な行動は、今プレイしているゲーム(例えば、テスト勉強)には逆効果であることも、しばしばだからです。ここに無自覚であると、世間的に良いされることをたくさんやっているのに、どの分野でも中途半端になってしまいかねません。

逆に言えば、人生ゲームの中で、今プレイしているゲームに集中し、重点的に伸ばすべき能力に集中することで、他のプレイヤーとは次元の違う結果を出すことも考えられるわけです。

人生とRPGの違い(7)ゲーム時間の長さ

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(7)平均プレイ時間: 10時間 vs 80年

人生とRPGの違い、今回は時間感覚についてです。

RPGは、ゲームプレイ時間は、スタートからクリアまでを平均すると10時間程度でしょう。ゲーマー具合によって、数百時間を一つのゲームに費やしたりしますが、目安の時間はこのようなものです。

一方で、人生ゲームのプレイ時間は、生まれてから死ぬまで、日本では平均して80年間にもなります。一つのゲームに費やす時間にしては、多すぎますね。早死にする人、健康長者になる人、色々いますが、平均して人生はこのような時間の長さです。

プレイ時間の長さが違うと何が違うのでしょうか?

 

答えは、一ターンの長さと、フィードバックが返ってくる時間の長さになります。

 

RPGでは、戦闘、マップ移動、ストーリー進展は、非常に早いテンポで進めることができます。これに対し、人生ゲームは、マップ移動ひとつとっても電車での移動に30分かかり、ストーリーの進展に至っては、月に一回進展があれば、相当早いほうでしょう。

人生ゲームのテンポが悪いということは、飽きやすい、興味を維持しにくい、ということになります。

 

また、自分が起こした行動がどのような影響を及ぼしたかを知るまでに、時間がかかり過ぎて、達成感や前に進んでいる感覚を非常につかみにくい仕様になっていると言えるでしょう。

逆に言えば、人生ゲームにおいては、小さい達成感を細かく得られるように、進み具合を測ることができれば、RPGに近づき、面白さが増すということになります。

人生とRPGの違い(6)目標とシナリオ

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(6)目標、シナリオ、進行ガイド: 有り vs 無し

RPGに目標がなければ、どのような世界観になるでしょうか。そこはおそらく、永遠にはじまりの町をさまよう主人公の姿があるでしょう。いつも同じセリフの町の人々と同じやり取りを繰り返し、慣れた手つきでスライムを狩り続け、少しばかりのお金で、日々を暮らしていく。

もちろん、ストーリーに進行はありません、離れたマップに移動してみることや、魔王のことなど頭にありません。自分がどのようなポテンシャルを持っているかを知る機会もなく、ただ日常の中をぐるぐると回り続けることになります。

人生は、目標が決まっていないという点で、RPGと大きく違います。

他の人には、その人なりの人生のシナリオがあるように見えますが、RPGと異なり、人生ゲームにシナリオは用意されていないです。また、王様のお告げや、妖精の導き、町の人のヒントもありません。雑多に配置されたキャラクターやイベントに、意味づけをするのは、自分しかいないという点が、RPGと異なります。

 

あなたは何をしたいのか?という質問を問い続けられている、というところが人生ゲームのみそです。

ゲームの進行という意味では、この質問に答えるまで、スタート地点をぐるぐるしているだけかもしれないのです。

 

さて、人生ゲームの大事なポイントは、第一に目標を見つけるための好奇心。続いて、シナリオを書くための想像力、つまづいたときのヒントの見つけ方、ということになります。

 

人生とRPGの違い(5)初期設定と難易度

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(5)初期設定と難易度: 主人公スタート、調整済み vs ランダムスタート、未調整

ゲームが面白い理由の一つは、世界が自分を中心にして回っている感覚を味わえるからでしょう。ゲームの中であれば、誰もが主人公になることができます。女の子で言えばお姫様、男であればヒーロー気分を、手軽に味わうことができます。

人生ゲームでは、残念ながら私たちは主人公ではありません。

60億分の一の確率で、現実世界のどこかに、ランダムに生まれます。生まれる国、家庭環境、友人も含めた周囲の環境、さらには初期ステータス(賢さや体力など)も、運によって決まります。そしてこの初期設定は、自分で自分のことを決められるようになるまでの間、どうすることもできず、非常に大きな影響を受けることになります。

人生ゲームとPRGが、一目瞭然に違う点は、その生まれもっての不平等さです。

 

また、人生では、様々なイベントや、障害物、ストーリーにおいて、ゲームの世界のような難易度の調整がありません。順番に敵が強くなるわけではなく、いきなり乗り越えられるはずのない問題が次々と起きたり、かと思えば、易しすぎてつまらない時間が長く続いたりします。

反対に、RPGでは、いかにプレイヤーが苦痛を感じずに、楽しくゲームをプレイできるか、難易度調整のプロが心血をそそいで楽しい世界を設計してくれています。

人生ゲームでは、私たちに代わって、難易度を調整してくれる人はいません。また起きたイベントが自分に乗り越えられそうかどうかを見極めるのも、また私たちです。

 

まとめると、RPGでは、周りよりも幸運なステータスや立場で生まれ、自分のために調整された世界を生きることができます。

一方では、人生ゲームでは、初期設定はすべてランダムで決まり、成人するまで大きな影響を受けることになります。また、起きるイベントは、難しすぎたり、易し過ぎたりします。

 

このような違いを理解した上で、人生ゲームをプレイするために、何が必要かと言えば、まずこの非情なアンフェアさを、ゆっくりと受け止めることでしょう。

私たちには、好きでこの人生ゲームを遊んでいるわけではありませんが、すでにゲームは始まっています。そして、このゲームでは誰もが、配られた手札でプレイをすることしかできません。他人の手札を羨ましがったところで、目の前の状況を変えるには、持ち札を前向きに使う以外に道はないのです。

人生とRPGの違い(4)ルールの絶対性

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(4)ルール: 常に同じ vs 常に変わる

ロールプレイングゲーム(RPG)では、ゲームのルールは説明書にも書いてあるように、常に同じです。ゲーム内のプレイ時間が経過したり、マップを移動したからといって、まったく新しいパラメータ(例えば英語)が必要になったり、突然攻撃力がリセットされることもありません。基本的には、最初にルールを把握すれば、経験値を積み上げることで、まっすぐ能力を高めることができるようになっています。

一方、人生ゲームのルールは、説明もされていないですが、じつは絶えず変化しています。

 

例えば、内定獲得ゲーム。このゲームは、昭和まではゼミの先輩や教授、親族の紹介を得るゲームでしたが、リクナビ等の求人サービスの登場をきっかけに、学歴や大会優勝歴などの客観的なラベルを武器にして、なるべくランキング上位の企業の枠を争うゲームに変化しています。

これまで評価されなかった能力の例としては、小学生にだけすごくウケる動画を作る能力は、これまで全く収入になりませんでした。しかし、Youtubeの普及以降、高収入のプロが存在する職業として成立するようになりました。

 

人生ゲームのルールは、技術の進歩や、人間の価値観が変化することによって、常に変わっています。積み上げた経験やスキルが役に立つかどうかは、残念ですが保証されていません。

ルールが変わるということは、正解も変わるからです。

 

RPGと人生ゲームのルールの違いとは、次のようになります。

RPGでは、ゲームの前提条件は変わらず、ルールも一定なため、戦略の最適解を求めることができます。

人生ゲームは、ゲームの前提条件は変わるものであり、ルールも時間とともに変わるため、戦略の最適解を一つに求めることはできません。

 

現実では、過去の正解と同じ方向で努力を続けることは、前提条件が違う分だけ、むしろ間違っている可能性があります。逆に言えば、今自分は勝てないゲームであっても、必ずルールに変更が生まれるチャンスが出てくるということです。何が、ゲームのルールを変えるのか、注意を払う必要があります。

人生とRPGの違い(3)ゲームのボリューム

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(3)ボリューム: シナリオ一つ分 vs 地球大のフリーシナリオ

現実世界のボリュームは、想像を絶するものがあります。一人一人のキャラクター、セリフの豊富さ、本やアニメや音楽などのアイテム・コンテンツの豊富さ。どれ一つをとっても、一人の人間が一生のうちに全てを知ることはないでしょう。現実世界で、RPGのようにバンバン成長できて周りより強くなれれば、圧倒的なボリュームを楽しめて、これほど楽しいゲームもほかにないでしょう。

人生ゲームについて、ボリュームの桁が違うものを挙げてみます。

 

  • マップの広さ
  • プレイヤー達を含めたキャラクターの多さ
  • ゲーム世界内の経過時間
  • ゲーム世界内の情報量
  • アイテム数、イベント数、ミニゲーム数
  • 敵、障害物の豊富さ
  • 会話の選択肢
  • パラメータの種類
  • 立てられる目標の数
  • シナリオの枝分かれ数
  • etc.

 

さて、上のようにボリュームが多いということは何を表すか、ですが、結論から言うと「選択肢が多すぎて、逆に選べない」というところに行きつきます。

なぜかといいますと、人生ゲームの選択肢は、人間の頭の計算能力では処理しきれない量だからです。

 

例えば、友達に話しかけられたときに、現実世界では「はい / いいえ」の2択が現れることはまずありません。人生ゲームの場合、返答入力欄に表示されるのは、「(自由入力)」の空欄だけです。つまり極端に言えば、言語の組み合わせの数だけ、選択肢があるということになります。もちろん、人間には、理論上どのセリフがベストかを決められるほどの力はありません。

では実際の人生ゲームにおいて、私たちプレイヤーはどうやって、選択肢を選んでいるかというと、経験による勘と初歩的な計算によって、選択肢を選んでいます。

 

よく言われるように人生は選択の連続でできています。そして、人生ゲームの選択肢が半端ではない数だからこそ、どのような選択肢を選んだかによって、シナリオの進む方向も大きく左右されるようになっています。

 

RPGと人生ゲームのボリュームの多さについてまとめると、

RPGでは、人間が快適に処理できるように調整された選択肢が、少数しか出てきませんが、

人生ゲームでは、ほぼすべての選択に膨大な選択肢があり、自由選択になっています。

 

RPGに比較して、人生ゲームにおけるキーポイントは、「意思決定力」です。あまりにも多くの選択肢があるために、判断に迷ってしまいがちですが、逆に言えば、この選択肢の数と選択を迫られる回数の多さは、初期条件の多少の運の悪さを、軽く吹き飛ばすほどの大きな大きな振れ幅があります。

人生とRPGの違い(2)参加プレイヤー数

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(2)参加プレイヤー数: 自分一人のみ vs 60億人

 

RPGは基本的に、自分一人で遊びます。ゲーム内の人間は自分だけです。キャラクターはたくさん登場しますが、用意されたセリフをしゃべり、決まった行動を取ります。

一方で、人生ゲームでは、遊んでいるユーザーは、60億人います。ゲーム内の人間は60億人です。同じフィールドを共有して、同時プレイしています。

 

プレイヤーが一人だけであれば、相手は用意された行動を取るだけなので、攻略はやさしいです。何回か間違えたとしても、NPC(ノンプレイヤーキャラ・コンピューターが操るキャラ)の行動はパターンに限りがあるので、いつかは勝つことができます。

それが全てのプレイヤーが人間であれば、どうなるかというと、自分の一つの打ち手に対して、相手の打ち手が無数に考えられます。また、相手の打ち手を想定した、こちらの次の手もまた無数に考えられます。そうすると、お互いの手を読みつくすことは、基本ありえない、ということになります。つまり、ゲームの展開を完璧に予想することはできません。3手先すらあやういでしょう。

 

また、コンピューターが操るキャラは、その目的が非常にわかりやすく、対処の方法もわかりやすいです。戦闘であれば、攻撃をしてくるので、倒せばいいし、街であったときには何かヒントになるような言葉を話してくれる可能性が高いので、話しかければよいのです。ゲームの目的のために配置されたキャラクターですから、すべてプレイヤーのゲームの進行に関わりがある。当然です。

一方で、人間相手になると、相手の行動目的は、バラバラです。人生ゲームで何を大事にして、何を目的にプレイヤーが遊んでいるかはわかりません。また、他のプレイヤーは皆自分の人生のために生きているのであって、私のゲームのために存在するわけではありません。人生では、誰もが主人公ではないのです。

 

RPGと人生ゲームの参加プレイヤー数の違いについてまとめます。

 

人生ゲームは、60億人の人間のプレイヤーが同じマップ上で、それぞれ独自の目的を持つプレイヤーを相手に、遊ぶゲームです。

RPGは、一人の人間のプレイヤーが用意されたマップ上で、プレイヤーのゲームのために配置されたキャラクターを相手に、遊ぶゲームです。

 

人生では、自分以外のプレイヤーの行動を読み切れないため、完全な予想というのはできません。また、他のプレイヤーの目的はとても多様ですが、その複雑な目的を知る有効な手段は、察するしかありません。そのため人生は、RPGに比較すると、観察力が非常に重要なステータスの一つになっています。

人生とRPGの違い(1)同時プレイゲーム数

 

ロールプレイングゲーム(RPG) VS 人生ゲーム

(1)同時プレイゲーム数: 一つを任意進行 vs 複数の同時進行

 

通常、ドラクエなどのRPGでは、プレイヤーが遊ぶゲームは、ドラクエであればドラクエ、たった一つだけです。ときどき小さいイベントやスロットなどのミニゲームもありますが、ストーリーに大きく影響したり、ミニゲームそのものをずっと遊ぶ必要はありません。

一方で、現実の人生ゲームでは、仕事や勉強だけしていればよいわけではありません。学生のときから、友人関係の維持ゲーム、恋愛シミュレーションゲーム、受験戦争ゲーム、収入管理ゲームなど、複数の欠かせないゲームに、同時に参加させられています。

 

また、RPGは時間軸が一つであり、メインのゲームもそのRPG一つであるため、集中して遊ぶことができます。それに対し人生ゲームは、複数の時間軸を持つゲームになっていて、一日と一週間と一か月ではゲームの種類が異なります。例えば、一日や一週間であれば、収入管理ゲームを考えずに、お金に無頓着なプレイをしても、なんとかなるかもしれませんが、一か月の中でやりたいことを考えたときには、やはりその月のどこかのタイミングで、お金を手に入れるorお金を節約する(収入管理ゲームに参加する)必要があります。

一日一日をやり過ごすことと、一か月の中でやっておきたいことをやることが違うように、大抵の場合、短期的なゲームの最適解と、長期的なゲームの最適解は取るべき方針が逆です。しかし、私たちプレイヤーは一人しかおらず、どちらかを決めなければなりません。

 

RPGと人生ゲームの同時プレイゲーム数の違いについてまとめると、次のようになります。

 

人生ゲームは、常にリアルタイムでプレイをさせられていて、相互に関連した複数のメインゲームを、別々の時間軸で平行して遊ぶゲームです。

一方でRPGは、プレイするかどうかは自分が自由に決めることができ、一つのメインゲームを、一つの時間軸で集中して遊べるゲームです。

 

人生ではリアルタイムで、別々の時間軸のゲームを遊んでいるため、常に複数のゲームの利益を計算しながら、最適解の行動を取り続ける、というのが基本的なスタンスになります。

プレイヤーが一回で取れる行動は一つしかないのに、常に複数の重要なゲームに参加しているという点で、人生の方が難易度は非常に高く、戦略性が強く求められるゲーム仕様になっています。